ありがとう中日ビル。現役時代の貴重なオリジナル写真も。新ビルは2024年完成!

お役立ち情報

名古屋のシンボルが建て替えに

中日ビルが建て替え寸前。

名古屋栄といえば知らない人はいないであろう中日ビル。

そんな名古屋の一大名所が建て替えの危機に直面している。

竣工当初は回転レストランなるものを備えて堂々たるオープンを果たした中日ビルが、今や風前の灯火となっている。

1966年に名古屋のシンボルとして生を受けて52年間、随所に改装を重ねながらも、原型を留め栄を見守り続けた中日ビルの最期の雄姿を収めておこうと思った。

中日ビルはいつまで営業なのか?新しいビルの完成は?

中日ビルタウンは2019年1月末まで。閉館は3月に予定。

新しいビルは地上170メートル超えの超高層ビルになり、完成は2024年予定。

新しいビルは正直、これからいくらでも情報を得ることは出来るが、旧来の建物は取り壊したら最後、二度と元に戻らないのである。

中日ビル現状の駐車場

中日ビル駐車場が便利。

利用料金は30分290円。ここに駐車場詳細があった。

長時間利用の打ち切り料金が良ければ、タワーパーク錦が便利。

こちらは1440円と都心部にしては割安。ただし、24時間毎の繰り返し料金は適用されないので、24時間以上駐車する際は栄大一パーキングを利用することがおすすめ。

こちらは24時間毎の最大料金が繰り返し適用されるので、長時間駐車にオススメだ。

旧中日ビルの外観

ここでは建て替え前の中日ビルを旧中日ビルと記載しよう。

といっても、このブログを書いている現在ではまだ稼働中なのだが。

栄地区でも一際目立つ存在感で他のビルを圧倒している。

構造的には1960年代によくあるデザインであるが、この時期の建築物は内外共に凝ったものが多く、丈夫で無骨な印象。

運営は竣工当初から中部日本ビルディングがしていて、積極的に設備もアップデートしているため、現代のオフィスビルとしても十分に通用してきた。

中日ビルの内部

地下街直結フロア

地下二階に位置するこのフロアはメインフロアといっても過言ではなく、

常に多くの人々が行き交うフロアだ。

入居テナントも飲食店が多く、名古屋名物あんかけスパゲティのチャオも入居する。

中日ビルに訪れる人を長年迎え入れてきた喫茶店ふる里。

栄での会議や打ち合わせ、待ち合わせにもよく利用した。

典型的な名古屋都市型の喫茶店で、メニューも内装も懐かしさを覚える。

どんどんすすんでみると、和食屋が登場。下記に入居テナントを備忘録として上げておく。

所々歯抜けになり始めたフロアガイドが、場末感を醸し出し始めている。

残る命はあと僅かだ。

中日ビル随一の老舗時計修理店も閉店セールを行なっていた。

中日ビルが建て替えられる現在主流だったスマートウォッチも、竣工当初は見る影もなかったな。

地下二階をぐるり一周。床面のタイルや天井の造作物にどうしても時代を感じる。

栄地区の勢いが衰えてきた今、建替えは致し方ない事なのかもしれない。

中日ビルのエレベーター

エレベーターホールはレトロフューチャーを感じるエッチング仕上げのステン張。

機内は改修されていて今のエレベーターと遜色なく利用できた。

この点については少し残念。

中日ビル駐車場

建物の観点から駐車場を見ると、設備はレトロ。ただし必要充分。

番号表示灯が時代を感じさせる。

ビル内部の様子

ゲスト用エレベーター

気になるエレベーター機内は、操作盤は最新のものに改修されている。

壁面はステンレスのモダンな内装。

これはおそらく当時からのものであろう。

手動開閉用の取っ手部分に時代を感じる。

二丁掛けのタイル風壁面がレトロ可愛い。

制御システム的にも盤面も更新されているが、流用できるものは流用している。

エレベーターホール

エレベーターホールはフロアによって違いがあり、基本的にはエッチング仕上げのステンパネルか、普通の塗り扉に分かれている。

地下一階へ

さて、地下二階の探検が終わったら地下一階フロアへ行ってみよう。

エスカレーターは汎用タイプ。

改修されている。

このエスカレーターを使って地下一階に上る。

地下一階のフロアガイド。

飲食店は少なく、セブンイレブン、そのほかお土産品屋や物品の販売をしているお店が入居している。

平日日中だからか、人通はまばらだ。

地下一階は地下二階より当時感を感じられる。

角形アネモもなかなか見なくなった。

階段のテラゾタイルも凝った作りだ。

退去テナントの跡がそのまま露出していた。

壁紙や床面の更新は行われど、素肌は流れた年月の為に劣化している。

昭和建築が残されたスポットをまた発見した。

泣いても笑っても残りわずかとなった旧中日ビル。

無くなる前にきちんと見れて良かった。

1〜2階部分(共用部分)

共用部分とは、不特定多数の方が通行できるエリア。

逆に賃料を支払い借りているお部屋などは専有部分(専用部)という。

当然専用部は侵入不可なので共用部分を、入居テナントの邪魔にならないように取材させていただいた。

1階は自然光が大きく取り込まれ明るい雰囲気。

ステンレスの枠がこの時代のトレンドとして残っている。

余りにも頑丈そうで、あと何十年かは使えそうな雰囲気でもある。

この昭和感も消えてしまうのか。

まだ入居しているテナントはある。

3月までに退去は間に合うのだろうか。

そのすぐ下には、今作らせるといくらかかるのだろうか得体の知れない花崗岩の重たそうなデスクがある。

おそらく、サービスカウンターの一環だろう。

二階へ

エスカレーターで二階へ上がることにした。

二階までが基本的に商業エリアとなっていてみなさんの馴染み深いエリアなのではないだろうか。

天井面にも絵が描かれていたり、蛍光灯によって光る天井が元気に稼働していた。

外周、外観

見慣れたビルが数ヶ月で無くなると思うと感慨深い。

中日ビルはたしかに今ここに存在していて、まだ辛うじてその最後の役割を果たそうとしている、といった状態だった。

外の犬走りは既に工事が始まっており、最後の終活を急いでいる印象。

長年の御愛顧ありがとうございましたと書かれた看板の近くに見えた、レトロな中日ビルの正式名称。

当時からここは、ビルディングだった。

ビルヂングではなかった。

オフィスエリア

12階共用部の様子

エレベーターホールに降り立つと静かな雰囲気で奥にあるテナントがまだ営業していた。

壁や給湯室に当時の面影が残る。

壁は塗り壁。

今流行りの水性塗料に石膏ボードの作りではなく、コンクリート造。

こういった細かいところで過去と現在のビルの工法が変わっていったのがわかる。

タイル張りの給湯室。

湯沸かしと二口コンロが時代を感じさせる。

剥き出しの配管が公団住宅を彷彿させる。

この時代の建物の特徴なのかもしれない。

目の前には明朝体で書かれた掲示ボードが。

ぱっと見は改装されて綺麗になっていても、細かいところは50年前のままというところが面白い。

9階(共用部)の様子

エレベーターの号機表示の書体がレトロ。

また、ステンの上に貼りものがしてあり雰囲気がややゴージャスになっている。

床面のPタイルもデザインが変わっている。

床は大変綺麗に維持されており、ヒールマークひとつない。

ワックスも剥がれもなくしっとりとした光沢がある。

エレベーターを降りて専有部分を見渡したところ。

中日ビルに入居の中日新聞社は営業を、終えたようだ。

9階は暖色系の色でまとめられている。

12階では撤去されていたと思われるバタ戸(ウエスタンドア)が撤去されずに残っていた。

給湯室内部の様子に変化は見られなかった。

中日ビルの荷物用エレベーター

荷物用のエレベーターは3枚扉片開き。

二枚扉に慣れていると、三枚扉の開閉ギミックがとても興味深かった。

普段、なかなか入れないオフィスフロアだが、ご好意により内覧させて頂けた。

商業エリアとは変わった雰囲気の中、中日ビルの内部の貴重な資料を残すことができて大変うれしく思っている。

このビルが解体されてなくなった頃、ふと思い出して当時の様子を思い出して頂けたら幸いである。

再訪記録

2019.2.末

最後の中日ビル 一部店舗は3.31まで営業

この日は名物のあんかけスパゲティを頂いた。

チャオは3.31まで営業とのこと。

時代を感じるひさしが最高。

なつかし写真展も開催。急げ!

花崗岩の床材がいいね

2019.3.31 旧中日ビルはついに閉館

平成30年度最後の日、3月31日で閉館となりました。

屋上や回転レストランにも登れるイベントだった

最終日までの数日間はさよならイベントとして見学会が行われていました。

(3月29日から31日の16時頃まで)

普段は登れない屋上や回転レストランにも行けるというすごいイベントでした。

新ビルの完成は2024年。

新しい中日ビルも楽しみですね。

旧中日ビルの記憶ががいつまでも残るように残しておきたいと思います。

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