2021年 岡ビルに直接取材(協同組合岡ビル百貨店)
毎月かなり多くの読者様が岡ビル百貨店をご覧いただいているようです。
ありがとうございます。
多くの方に信頼できる情報をお伝えするため、直接取材をお願いしたところご快諾いただき、心から感謝です♪
岡ビルの持ち主や取り壊し情報について
平成17年から開始された岡崎市の再開発計画によって、駅周辺は着々と新しくなっています。
既にほぼすべての再開発が完了しており、残すところは駅ビルである岡ビル百貨店と駅舎のみとなりました。
それに伴いこの貴重なビルが「取り壊されるのでは?」と不安でしたが今のところ具体的な取り壊し情報はありません。
しばらくの間は安泰だと思われます。
昭和30年代 国内最後の生き残り
この岡ビル百貨店は昭和33年から今年で64年を迎えます。
管理組合のAさんからの情報によると、昭和30年代から当時のまま営業を続けている施設はこの岡ビル百貨店が最後」だそうです。
つまり、「古き良き時代の日本」の最後の生き残りということであり、その消滅は日本文化の消滅とも考えています。
1日でも長く生き残れるように祈るばかりです。
【全国唯一】ビルの屋上に鳥居のある駅ビル
こちらも取材時にお教えいただいた貴重な情報です。
駅ビル屋上に鳥居があるのは岡ビル百貨店と博多駅だけ。
駅ビルの屋上に鳥居があること自体も大変貴重ですが、博多駅の場合は改装時移築されており、当時から現存するものは岡ビルだけだそうです。
長い年月を経て、岡ビルのいろいろなものが日本唯一となってきていることに驚きます。
愛知トリエンナーレ2013 2016の会場にもなった岡ビル
2010年から開催されている愛知トリエンナーレの会場にもなった岡ビル。
さすが芸術都市岡崎。
出版社の取材も受けた岡ビル百貨店
八画文化会館vol.5 特集:駅前文化遺産 ~地方都市のすがた~
八画文化会館vol.5 特集:駅前文化遺産 ~地方都市のすがた~
消えゆく昭和を記録した書籍にも掲載された岡ビル百貨店。
ニッチな需要の本なので、入手困難になると思われます。
興味のある方はお早めに手に入れてください。
激渋都市岡崎の拠点東岡崎駅の駅ビルがとんでもなく凄い!
2018.12.7再訪
以前からこちらでも何度か探訪記をあげていますが、この東岡崎駅、通称ひがおかは、愛知県屈指の激渋スポットとして最近脚光を浴びています。
そろそろ建て替えの噂も
ただそんな東岡崎駅の駅ビル、岡ビル百貨店もそろそろ建て替えや取り壊しの段階に来ているとのことで、無くなる前にきちんと写真に納めたく、取材して参りました(≧∇≦)
こういうのって、身近にあると、いつでも行けるからと放っておいて、気付いた時には取り返しのつかないパターンになっていることも多いですもんね♪
岡ビル百貨店へのアクセス
名古屋から1時間ちょっと、いつも仕事で来てるので若干アレですが、今回はこのビルについてしっかりと撮影出来るので忘れましょう(≧∇≦)
名古屋からは名鉄電車が一番便利です。
名鉄名古屋からは片道660円、金山駅からだと600円です。
全列車が停車するので、アクセスも容易で名鉄の特急列車が約40分で結んでいます。
駅に降りた瞬間からタイムスリップ
到着するや否や目に飛び込んでくるのが、くたびれ果てた廃墟、、、
と、同時に名鉄の古い駅独特のオーラ。
名鉄の昔を知る方なら、典型的な旧駅舎だと実感して頂けるでしょう♪
鳴海駅、知立駅と東側の駅舎もどんどん建て替えられていっており、これだけの大きな駅が当時のままの姿で現役なのはまさに奇跡と言えるでしょう。
じゃなくて現役の駅ビル(≧∇≦)
なぜ生き残ってるの?
ここまで大きな駅のビルが改装もされずここまで生き延びれたのも、絶妙なバランスと運が関係しているようです(≧∇≦)
- 実は名鉄はケチ!?
まず、もともと名鉄は貧乏でケチくさく、、、
いや、物を大切にする会社だということ♪
電車も足回りを再利用して車体のみ新造するなど、とことんまで使い倒す社風です♪
- 絶妙な客数がある。
さらに中規模百貨店が機能する最低限の客が駅から流れてくること♪
全面改装するには収益バランスが合わないこと♪
駅そのものが複合駅ではなく名鉄単体のものであること
など、複雑な要素が絡み合って見事に1958年、昭和33年から現在に至るまで、大掛かりな改装なしに生き延びているのです♪
駅前バスターミナルの様子
まずは駅に入る前にバスターミナルを眺めてみましょう♪
岡崎屈指のバスターミナルが併設されており、地元の路線バスから、全国高速バスの拠点と、相当な規模のバスターミナルとなっています(≧∇≦)
バスの到着するプラットホームもレトロですね〜(≧∇≦)
こういう古い渋い建物の方が、旅情を掻き立てられて嬉しいものですが(≧∇≦)
東岡崎駅の内部
ロゴもバス乗り場のネオンサインもタマリマセン(≧∇≦)
何度も言いますがここ、特急の停車駅ですよ(≧∇≦)
昔の駅に良くある鉄枠の重厚な扉(≧∇≦)
サビとペンキの混ざり具合から見ても、立て直しのフェーズに来ていることがわかります(≧∇≦)
この薄暗さと蛍光灯のマリアージュが、私たち取材班を刺激します。
岡ビル百貨店内部の状態をレポートするよ!
入り口
60年以上親しまれたこの入り口も、あとどれくらいで見納めになるのでしょうかね(≧∇≦)
長年入居のテナントさんは本当にすごいと思います(≧∇≦)
入り口を登ると2階、所謂メインフロアに到着します♪
反対を振り返るとこんな感じ♪
おそらくあのリボンも60年くらいあそこにくっついてるんでしょうね(≧∇≦)
そう考えると感慨深いですね♪
60年、あまりにも長い年月です♪
コンピュータもロクになく、電卓は出始め、カセットテープも普及する前でアナログレコードが主流の時代♪
その時代から変わらずにあの壁にくっついているのです♪
3階レストラン街への階段
3階の飲食フロアへの入り口♪
今日は電球が付いていました♪
白熱球が点灯していると一気に昭和感が増しますね♪
二階(メインフロア)の状況
天井の謎飾りもあります♪
残念なことに本屋が撤退しております♪
かつて訪れた際はテナントも入っていましたが、こうなってくると益々場末感が増します。
吊り下げ案内板のフォントもレトロ♪
お、またドナルド扉が解放されていますね♪
消火栓も5世代くらい前のものです♪
モザイクタイルにガス配管♪
隣には線路♪
所々相当なダメージがありますが、建て替えるからなのかそのままになっていますね♪
細かいところに昭和を感じます。
デザインやフォント、探せば探すほど昭和が出てきます。
3階飲食街!?
お次は有名な三階へ♪
と、言いたいところですが4階へ続く異空間への入り口がチラッと見えたので少し撮影、、、
朽ちた絵、絵のタッチが時代を感じさせます♪
怖い、、、
4階は本当に手付かずのまま
ここから先は階段の柄も変わり、本当にそのままの姿で残されているのでしょう♪
今度こそ3階
前回のレポートでもお伝えした通り、だだっ広いフロアの片隅にポツンとひとつだけ洋食屋さんがあります。
その名も「キッチンこも」
毎回来るたびにやるせないきもちになります♪
お昼時に行くとお客さん結構入っているので一安心です♪
こもさん、リーズナブルで昭和な味を楽しむにはもってこいなのです。
名古屋からランチツアーに来ても良いでしょう♪
お店の方も気さくで入りやすいです。
天井は崩落箇所多数
天井を見上げると、一目でヤバいことがわかるレベルまで崩落しております♪
埋め込まれていないボックススピーカー
時代を感じるアイテムですね♪
絶滅危惧種 朝顔型男子小便器(トイレ)
トイレもちゃんと残しておきましょう♪
絶滅危惧種に認定されているアサガオ型小便器(≧∇≦)
個室も撮影しておきます♪
一昔前までよく見たハイタンク
外の自然光が差し込んでとてつもないノスタルジー感が味わえます♪
3階散策
ありがとうございました♪
2階 喫茶 和笑も営業中
2階では喫茶店が営業中♪
一度この和笑さんは弟温泉ゼットと利用したことがあります♪
モーニングをいただき美味しかったです♪
岡ビル百貨店の裏 事務所など
そして、今回の醍醐味、ビルの裏側へ少しだけ潜入して見ましょう♪
ここからは百貨店へ行けませんと表示があります♪
お客さんスペースとは全く違ったノスタルジーな階段♪
手すりが木製なところも評価高いです♪
タマラン(≧∇≦)
スイッチもそのうち珍しくなるでしょうから抑えておきましょう♪
端子ボックスもヤニと埃にやられています
変な世界に引きずり込まれそうなので、戻りましょう(≧∇≦)
いやー、ほんと良かったです、いつも行くからいいかと思っていましたが、勇気を振り絞ってちゃんとカメラ持って行って良かったです♪
大した写真はないですけど(≧∇≦)
そしてそして!!
見つけてしまいました、レトロ自販機!!
非稼動ですが割とレアな飲料販売機♪
ブルーシートが被せてあったので詳細は不明ですが、岡崎は宝の山ですね♪
それでは皆様ごきげんよう♪
2019年3月10日再訪
ビル外観
東岡崎駅ホームからみた岡ビル百貨店の裏側です。
相変わらず香ばしいです。
鉄の支柱の錆を放置プレイしてできた赤い彗星。
ザク専用シャア。あ、逆だった(≧∇≦)
パッケージエアコンの室外機が無造作に並ぶ、無造作ヘアースタイル。
いっとき流行りましたよね〜
その更新されたエアコンの室外機も錆びまくっていて現役稼働なのが不思議なくらいです。
ここは東南アジアのどこかの国かと思ってしまいます。
この眺めは圧巻ですよね。
サッシや配管が現代建築では見られない後期昭和の建築そのもの。
洗練されすぎていないこのもの悲しい雰囲気に人は惹きつけられるのです。
昭和レトロなバスターミナル
コンクリートで固められたプラットフォームにタイルと鉄の黄色く塗られた柵とペンキ感が昭和モード。
鉄と原色ペンキとサビが昭和の雰囲気と思える方は私だけじゃないはず。
入り口扉
フロート版ガラスにはなっているものの、ガラスの質が今と違うのはお分かりでしょうか♪
錆びた鉄枠もかっこいいですね♪
一階部分
駅とつながっている一階部分は変化は見られませんでした。
風情あるなぁ〜
新しくて綺麗なだけがいいわけじゃないんですよね、駅って。
二階部分は新たにテナントが入っているぞ!
朗報!ガラガラだった二階スペースに新たにお店ができていました。
といっても、3分の1程度は未だに空いていましたが、、、
と思ったら、奥のスペースにあったテナントさんが真ん中に移動してきただけかも?
やっぱり、百貨店は品揃え。
商品や人がいて活気がなきゃ嫌ですよね〜
これぞ生きた昭和。
2階トイレ(初取材)
2階のトイレに初潜入したいと思います♪
2階のトイレは喫茶店、和笑さんの隣の通路からアクセスします。
また、管理事務所もこちら側の入り口からです。
あいも変わらず男女のピクトグラムサインが昭和。
扉も昭和。
もう、昭和。
ステンドグラス具合が昭和。
マックス昭和。
トイレは朝顔型ではなく、更新されたTOTO製。
ただしリップが床面に直埋めタイプの2世代ほど前のものでした。
床のモザイクタイルも香ばしく、和式便器が2機。
透明ガラスに赤い文字での消火栓。
目立ちにくいですけど渋い。
岡ビル事務所
やはり管理区域は手が入っておらず、渋いですね♪
機会があったらお話を聞いてみたいと思います♪
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