激渋レトロ 生きる昭和の尾張温泉東海センターがリニューアルオープン。
少し前の話題になりますが、無事に尾張温泉がリニューアルオープンしたとのことで調査に行きました。(実はもう既に何度か行っているけど)
愛知県の中では間違いなく最強クラスの温泉施設なだけに、リニューアルオープンの動向は見逃せませんでした。
新しく様変わりしたものの、結論としては「一番肝心なお風呂はそのまま残された」ため、とてもうれしく思います。そしてこの施設を大切に維持してくださっている方々に心から敬意を払います。
2020年10月1日 待望のリニューアルオープン。
リニューアル前に行ったのはいつだろう。
もうこの昭和な雰囲気が消えてしまうんじゃないかと思い足を運べるときに運んでおかねば。。。と思った矢先のコロナ騒ぎ。
当初の予定から1か月ほど前倒しで休業に入ってしまい、心の準備ができないままリニューアルされてしまいました。
尾張温泉の無い数か月間は、心にぽっかり大きな穴が開いたかのようなさみしさでいっぱいで、この気持ちはきっと忘れないでしょう。
リニューアル前の尾張温泉東海センターとの比較
幸いにもリニューアル前の記事があるので、客観的に感じた変化をまとめてみました。
照明はLED化され、色温度も高くなっていて高級感が増しました。
カーペットも新しく清潔感がすごい。
低い天井や柱は残されていて、私としては昭和の名残が形をかえて生き残ってくれたと嬉しくなりました。
料金改定
リニューアルに伴い、料金が改定されています。
大人:650円 子供:300円
<土日祝日>
大人:700円 子供:300円(平日と変わらず)
<回数券(土日祝も使用可能)>
大人:6500円 子供:3000円(各10枚綴り)
現代風のモダンなロビー
受付は入口すぐになった。
リニューアル前は下駄箱は2重扉の外にあり、ロビーの奥まで進んだところに券売機と改札(有人)がありましたが、リニューアル後は入口すぐに改札となりました。
検温機はありますが、チケットは券売機で購入、改札は有人でした。
下駄箱も一新
下駄箱も新しくなりましたが、コインリターン式なのは変わらず。
下駄箱の扉の裏側にコイン投入口のあるタイプなので相変わらずわかりづらいです。
食堂の注文窓口
多分反対側に移設されています。
空調
室内機が新しくなっていました。
まあ、室内機だけ取り換えることはしないのでおそらく空調システム一式を更新したのでしょう♪
浴室・脱衣所
脱衣所も全面リニューアル
リニューアル前も汚くはありませんでしたが、とてもきれいになっています。
なぜか新しくなってもロッカーのカギについているのは、樹脂ではなく昔ながらのゴム紐。
ドライヤーも新しくなっていて快適そのものです。
浴室
浴室については、ほぼ変化なし。
照明は明るくなり暖色系となりました。
高温のバイブラバス、円形の浴槽、向かって右側には1,2,4,5,6号線混合の大きな浴槽があります。
お湯の鮮度も以前と変わらず、贅沢にかけ流されたお湯がバンバンオーバーフローしています。
この辺りの特徴的な少し黒い透明感のある単純温泉で、カランも温泉利用となっています。
この辺りは好き嫌いが分かれるところですが尾張温泉東海センターについては匂いもきつくないため、個人的には大正義。
6本源泉は、それぞれ少しずつ内容成分が異なりますが、大きく分けると「高温」「低温」の2種です。
同じく改装されたアーバンクアとは対照的でした。
浴槽を小さくして、循環、塩素濃度増加という悪魔に魂を奪われなくて本当によかったです。
洗い場は一新されていて新しくなっていました。
打たせ湯側の洗い場は仕切りがあるタイプに変更されていてプライバシーが保たれます。
タイマー式湯屋カランの採用はなく、自分で止水するタイプのままです。
結論:リニューアルは寂しく思うけど快適になってすごくグレードアップ
お湯に変化もなく、お風呂もきれいにはなったものの、岩風呂は原型をとどめており見た目の老朽化が激しいところを入念に手入れされた感じです。
私たちのような激渋マニアは少数派なのでしかたありませんね笑
いつまでも尾張温泉が繁盛するように祈っております。
(男性ならカバンに忍ばせたフェイスタオル一枚あれば、いつでも温泉に入れます。バスタオルは不要です)
リニューアル前の記事
2019年6月28日
どうもこんちくわ(≧∇≦)
久しぶりの投稿になります♪
最近ワードプレスのアプリがアレ過ぎて萎えておりました。
温泉不毛地域と不名誉なレッテルを貼られている我らが愛知県、いやそんなことはないんだぞと、愛知県で唯一日本100名泉に選ばれている尾張温泉に久しぶりの訪問(≧∇≦)
あまりに良過ぎて二週間続けて行ってまいりました(≧∇≦)
尾張温泉とは
湯量が豊富な高温の源泉4本、低温の温泉2本を利用して温度調節を行い、循環、加水を一切しない贅沢なお湯の利用をしています。
ここまで贅沢かつ鮮度の高いお湯を愛知県内で堪能できるのは、恐らくこの尾張温泉と、近くに位置する湯本別館だけでしょう♪
愛知県最高峰の温泉と言われる理由
そして万人ウケするアルカリ性の単純温泉。
この辺りが温泉マニアが太鼓判を押すポイントとなっているようです。
先述のように、愛知県内では群を抜いてお湯の鮮度が高く、豊富な湯量と温度、大きな浴槽と昔ながらの風情ある渋い健康ランド的な施設が独特の雰囲気を醸し出しており、他の新しくて綺麗だけど画一的な現代の温泉施設とは一線を画しています♪
売りはなんといっても一続きになった大きな大きな浴槽。
昔のアーバンクアをご存知の方は涙して喜ぶことでしょう。
水風呂と露天風呂を除いた全ての浴槽がエリア分けされつつも一続きになっているので楽しいです。
施設・設備
竣工1962年、尾張温泉として改築されたのは1968年と、共に60年代の建物がそのまま現役で利用されており、随所に改装の痕跡があります。
夜に映える赤いネオンサインが特徴で、昭和の雰囲気を醸し出して居ます。
外観・館内
まず尾張温泉に近づくと、赤いネオンサインが視界に飛び込んできます。
この日は完全にオフモードでスマホしか持って居なかったため、スマホ写真となります。
正式名称は「尾張温泉東海センター」。
平針東海健康センターとは運営会社は別だそうな。
(平針東海健康センターは直営、尾張温泉東海センターは東海ラジオが運営している)
平日夜遅めの時間にもかかわらず割とお客さんは多い。
本物の温泉でお湯も良いため、ガチマニアも多そう。
入り口は年季を感じるステンレスのガラス枠で、この時代の建物によくある作りとなっています。
二重扉になっており、風除室の中に100円リターン式の下駄箱があります。
最下段にはブーツや長靴などのハイカットが入る様になって居ます。
下駄箱自体は新しく、リターン式ではありますがコイン投入口が扉裏側にあるため、初めての方は戸惑うかもしれません。
こちらがそのコインロッカー。
鍵の紛失には2500円いただきますとのことですので、管理はきちんとしましょう。
こちらの施設は下駄箱の鍵は自己管理式。
赤と黒のタイルカーペットも渋いですね♪
フォントは新しいが、張り紙が多いのも激渋系施設ではよくある演出です。
おそらく後付けの手すりと、なぜか下駄箱に入って居ない靴が無造作に置かれて居ます。
施設内に立ち入ると、岡ビル百貨店を彷彿させる売り場が飛び込んできます。
この時点では閉店していましたが、翌週早めの時間に訪れた際はほぼ全てのお店が営業していました。
二階の演劇場へ通じる階段は閉鎖されていました。
今では立ち入ることのできない「尾張温泉観光ホテル」もまだ取り壊されていないので見学したいなぁ。
センスの良いホリゾンタルカラーのシャツとジャケットも販売されています。
ここまでの入場にはお金はかからないようです。
婦人服やさん。
この先に進むとチケット売り場があり、券売機にてチケットを購入します。
改札にはスタッフが立っていてそのスタッフさんへチケットを手渡すスタイル。
したがって、先ほどの物販エリアの入場はお金がかからないのが素晴らしいですね。
もっとも、温泉入らずに帰る人はほとんどいないと思いますけど。。。
改札内のお手洗いは超近代的な改装が施されていて快適そのものでした。
バリアフリーで多目的トイレ完備。
マッサージチェア、ローラーベッドの奥に厳選100%掛け流しであることをアピールする掲示物がありました。
期待がたかまります。
そして大きく温泉の分析書、成分表が掲示されています。
ここまで堂々と掲示されていると絶大な安心感がありますね♪
脱衣所・浴室
ロッカーは100円リターン式。
まあ、100円リターン式ロッカーはいいとして、紐が昔ながらのヘアゴム利用なのは不衛生でいただけません。
湿ったゴム紐は絶対に腕に巻きたくありません♪
以下6枚の写真は公式ページから引用
浴室は年季を感じるもののすばらしいの一言につきます。
入って左側には鏡付きの洗い場が5台程度。
そのすぐ前には高温湯エリアがあります。
高温湯エリアの奥に水風呂(ぬるめ)とサウナも完備。
水風呂の鮮度がかなり良くて泡付きが発生することが確認できました。
浴槽の縁からはドバドバとオーバーフローする廃湯。
これなんだよ。
これを求めていたんだよ。
入り口入ってメインとなるぬる湯へ行ってみると、奥から尋常じゃない量のお湯が投入されています。
まるでゴムのような鉱物臭、渓流臭のなかにほのかに香る硫化水素臭。
黒めの茶褐色に染まった単純温泉と細かな湯の花。
塩素に使っている様な某施設とは真逆の、真面目な温泉施設でした。
少しでもお湯に興味のあるかたなら間違いなく太鼓判を押すでしょう。
アクセス、営業情報
名古屋からは車で30分程度。
電車:永和駅から徒歩17分。 蟹江駅からタクシー7分。
本数は少ないですが、お散歩バスも運行中!
蟹江町の公式ページに詳細や時刻表・ルートがあります。
こちらをご覧ください♪
※公式サイトから引用
営業時間・入浴料金
13:00ー23:00
大人620円
子供260円
尾張温泉 〒497-0044 愛知県海部郡蟹江町 [尾張温泉 東海センター] 0567-95-3161 |
アクセス
温泉評価表
☆温泉評価表☆
尾張温泉1号泉・2号泉・4号泉
泉質 アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
源泉温度 50.3℃
噴出量 不明
源泉:尾張温泉3号泉
泉 質:弱アルカリ性単純温泉(低張性 弱アルカリ性 高温泉)
泉 温:56.7℃
湧出量:不明
加水 ×
加温 ×
循環 ×
塩素消毒 ×
お湯 ☆☆☆☆
わずかに褐色、ヌルヌル感、甘いよ うな鉱物臭
湯上り感 ☆☆☆☆
お肌スベスベ、ツルツル、しっとり感が持続
施設 ☆☆☆☆
激渋系施設・改装多数。手入れ○ カラン・シャワー温度調整○。温泉利用。
清潔度 ☆☆☆
コスパ ☆☆☆☆
大人 620円、子供260円。
ドライヤー風量 ☆☆☆
アクセス難易度 ☆☆
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