常滑市の天然温泉、坂井温泉湯元館は愛知県内では珍しい含鉄泉だった!

温泉
坂井温泉湯本館の表紙

こんにちは。

県内の温泉はほぼ行き尽くしたといっても過言ではない
「自称」温泉野郎のナリスケです。

当ブログの一同は心から温泉を愛しています。
「自分たちの好きな素晴らしい愛知県の温泉を紹介したい」
そんな想いで取材を重ねています。

今回行ってきたのは坂井温泉。

年々数を減らす知多半島の温泉。
その中でも変わる事なく我々のような温泉好きを癒してくれる施設でした。

本レビューは温泉に特化したもので、宿泊や料理については言及していません。

それではレビュースタート!

坂井温泉湯本館の施設レビュー

すぐ目の前に海が広がる坂井温泉は常滑市にある数少ない天然温泉です。
常滑市にある天然温泉というだけでも貴重なのに、なんと「含鉄泉」なのです!!!

愛知県下で含鉄泉に入れる施設を僕はしらない・・・

施設はどこかノスタルジーを感じさせる昭和建築。
数年前に来た時と何一つ変わってない・・・いやあ本当に激渋です。

次々と温泉旅館が閉業してってる中、こういった渋い温泉は貴重になってますね。

坂井温泉のフロント

ひと気のないフロントです。
本来はここでお金を払って入館するのでしょうが、誰もいません。

周りを見渡すとソファーでくつろいでるご老人が!!

おそるおそる声をかけてみた。(本来はフロントにある電話で主人を呼び出すみたいです)

すみません、旅館のかたですか?

・・・・チラッ

・・・・(あれ違ったかな)

おふろ?500円ね。

あ、はい 500円チャリン

(さっきの間はなんだったんだw)

500円を手渡しすと、お風呂は5階にあると教えてくれました。

エレベータに乗り込み5Fに向かいます。
エレベーターは旅館施設にありがちな小さなタイプでした。

知多の旅館型の温泉はよくエレベーターに誘導されます。
海沿いの旅館は高層階にお風呂があることが多いからです。

湯本間5F

エレベーターを降りるとくつろぎスペースが迎えてくれました。
全体的に渋く落ち着いた雰囲気す。

最近見なくなったタイプのガシャポンです。
幼少のころ、カーチャンに100円もらって回してたのを思い出しました。
チョッパーとかあるし中身はそんな古くないのかな?

漫画と使い古された碁盤があります。
パートナーを待ってるときなど時間潰せそうですね。
残念ながら僕は碁の嗜みがないのでスルー。

くたびれたソファーがなんともいい味をだしています。
くたびれてはいますが、座り心地に問題ありません。

風呂上りはチェリオの自販機でドリンクをかって、このソファーでくつろぐことにしましょう。
オシャレで小奇麗な施設もいいですが、こういう心落ち着く昭和空間、私は大好きです。

ドライヤーは家庭用なので不満はなさそう。
古い施設は風がゲキ弱パターンが多いですが、これなら安心です。

脱衣所で一緒になったお客さんに話かけられました。
どうやら常連客のようです。

「500円でこの温泉に入れるのはとてもありがたい。この施設は安いしお湯もとてもいい」

とのことです。
たしかに他の施設はもう少し高いですからね。

お客さんいわく、時間帯によっては最高の夕日が見えるらしいです。
あいにく今日は夕日の時間まで粘れそうもなかったので残念!

坂井温泉 お湯・泉質

浴室に入ると塩化物泉の香り(塩っぽい匂い)
それに隠れて鉄の匂いを少し感じました。

期待できそうです。

浴室の印象としてはやはり古さは感じる施設です。
でもちゃんと清掃は行き届いてました。

ここにきてずっと思ってたことがあります。

土曜日なのに人がいねぇ!!

そう「貸切なのです」

宿の主人と先程会った常連さん以外に誰にも遭遇していません。
そういえばさっきの常連さんもこう言ってました。

この温泉だいたいほぼ貸し切りですよ

貸切温泉の素晴らしさは、温泉好きなら共感してくれると思います。

さて。
お風呂に入る前にアメニティの紹介です。

紹介と言ってもこれだけです。

ボディソープとリンスインシャンプー。

十分です。

最近のスーパー銭湯が贅沢なだけです。

シャワーは少し水圧が不安定かな?という印象でしたが困ることはありませんでした。

湯本館の湯船1

お風呂は↑と↓の2種類です

湯本館の湯船2

湯船1は白湯のようです、
湯船2が目当の温泉、茶色に濁っていました。

鉄の匂いを楽しみながら入湯します。

チャポ・・・

アアアアアアアアア!!!

思わず声が漏れてしまいましたが、貸し切り状態なのでかまいません。

「日頃のクソみたいな仕事で疲れた体に鉄泉が染み渡るぅぅぅ!」

中性のお湯はやさしく、少し粉っぽく感じます。
湯船は濁っていて底が見えません。

壁や湯船の底には、温泉成分が付着しているのが見た目でわかります。

お湯は40度位で万人受けする温度です。(成分表には42度と書かれていましたが明らかにそれより低い温度でした)
私にとっては少しヌルイのですが、しばらく浸かってるとジワジワとポカポカしてくるのを感じてきました。

味は塩っぱくて鉄の風味が感じられます。

濁っていて底が見えません。

それでは温泉のデーターを見てみましょう

源泉名:坂井温泉 2号泉
泉質 :含鉄(Ⅱ)ナトリウム・カルシウムー塩化物冷鉱泉
温度 :源泉18.9度 公共の浴用に供する場所42.0度
(陽)主ナトリウム.1766㎎ 副カルシウム.718.4mg (陰)塩化物イオン.4839mg
陽イオン計:3016.1㎎
陰イオン計:5288.3mg
メタケイ酸:11.9㎎
メタホウ酸:1.1㎎成分に影響を与える項目
1 未加水
2 加温
3 温泉資源保護のため循環ろ過
4 入浴剤無
5 未消毒

温泉分析表

等張性の温泉ですね。
カルシウムに次いでマグネシウムも多いみたいです。

粉っぽく感じたのはカルシウムとマグネシウムのせいでしょう。

それより気になったのは循環ろ過で未消毒!?
未消毒で循環ろ過・・・
まあ、お湯に古さや不快感も感じませんしきっと大丈夫ですw

湯本館温泉の顔

それにしても顔が威圧感MAXで若干こわいですw

湯上りは体が火照る感じがし、肌がしっとりツヤツヤになりました。

坂井温泉湯元館へのアクセス

行き方を記しておきますね。

始めに言っておくと公共交通機関で行くのは少し手間が掛かりますので車がおススメです。

駐車場は十分にあります。

知多半島道路を武豊インターで降りる。信号を左折し、2つ目の信号(札月)左折、5つ目の信号(坂井、三叉路)を右折、海岸にでたら右折です。武豊インターより4k/7-8分です。

出典:http://www.tac-net.ne.jp/~yumoto/koutuu.html

 

名神高速/小牧ICー41号線ー楠IC/名古屋高速/大高ICー知多道路/武豊IC

東名高速/名古屋IC-東名阪14.6k/楠ICー名古屋高速20k/大高ICー知多道路26.4k/武豊IC

東名高速/岡崎IC-1号線19kー23号線7.7kー大高IC/知多道路26.4kー武豊IC

東名高速/岡崎ICー1号線5.5kー信号安城街道入り口左折6.3kー安城農林高校信号丸田左折10.3kー左折れ下り突き当たり左折0.4kー右折衣浦大橋渡る8k-知多道路/阿久比IC12.4k-武豊IC

出典:http://www.tac-net.ne.jp/~yumoto/koutuu.html

 

公共交通機関で行く場合は名鉄知多線の上野間駅で降りて、徒歩25分程歩くことになります。
(もしくはタクシー利用)
宿泊客などの場合は事前にお願いすれば迎えに来てくれるそうです。

坂井温泉湯本館の料金・営業時間

料金:500円

営業時間
平日 : 16:00ー20:00
土日祝: 10:00ー20:00

坂井温泉レビューまとめ

箇条書きで評価していきます。

少しレトロ感漂う旅館
500円で入れる
愛知県内でも珍しい鉄泉
夕焼けがきれいらしい
湯舟に設置されてる顔が怖い
常連に愛されてる施設
すいていることが多い
公共交通機関ではい行きにくい

やはりどうしても古さを感じるので人を選ぶかもしれません。
しかし県内で鉄泉は珍しいので一度足を運ぶ価値はあります。